日本で一番シンプルな英語講座 2014年11月

Please!

次の動詞に移る前に今回は「命令形」についてです。

命令形は、名前が「命令形」であるため「人に命令するなんて!」と特に礼儀を重んじる傾向が強い日本人は拒否反応を起こしてしまうかもしれません。

命令形は、「主語が無く、動詞が最初に来る」ことはほとんどの方がご存知だと思います。

Keep the change.

おつりは取っておいてください。

さて、ここで問題は、日本語の感覚で言えば「つりを取っておけ!」であれば「命令」ですが、「おつりは取っておいてください」であれば「お願い」です。つまり形は「命令形」という名称でも「命令とは限らない」ということに注意が必要です。

Let me explain about this.

これについて、説明させてください。

これについても、命令であれば「これについて説明させろ!」ですが、そういった強硬な言葉ではなく「お願い」あるいは「提案」ということになると思います。

Lend me something to write with.

書くものを貸してください。

「書くものを貸せ!」ではないわけです。

今の現代社会で「人に命令する」ということはそもそもあまりありません。
上司と部下、先生と生徒、親と子であっても「命令」というのは、ほとんどないのではないでしょうか。

Have a seat.

お掛けください。

ただし、命令色が強い言い方ももちろんあります。

Be quiet!

静かに! 

Sit down!

座って!

Watch your step!

足元に気をつけて! (足元に気をつけろ!)

教室に秩序が必要なときや、緊急的に注意を促すときは、命令形が威力を発揮します。

このように同じ命令形でも、命令であったりそうでなかったりするのは、英語の面倒な点の一つです。
とりあえずは、言う内容によって命令であったりそうでなかったりするようです。

ただし、われわれにとって安全な方法があります。
please をつけることです。
オックスフォードの英英辞書にはpleaseについて、以下のような説明と例文があります。(sth=something, sb=somebody)

[please] used as a polite way of asking for sth or telling sb to do sth: Come in, please. /Please don't spend too much money. /Sit down, please. /Two cups of coffee, please.

【please】何かについて頼んだり、誰かに何かをするように伝える時の丁寧な方法として使われる
: お入りください /お金を使い過ぎないようにしてください /お座りください /コーヒー二つお願いします

なお、出版されている英語テキストの中で 「Sit down, please.は間違った英語」、「命令形にpleaseを付けても丁寧にならない」という記述があるものがあり、(上の辞書にもSit down, please.は載っているわけですが) 知り合いのネイティブの先生に以下の英文を普通に使って構わないか確認してみました。結論としては、まったく構わないし、自分も普通に使っている、ということでした。

(To the tourist you guide or customer of your company)
Please sit down. /Sit down, please.
Have a seat. /Please have a seat. /Have a seat, please.
(In the car) This is the place. Please get out. /Get out, please. I need to park.
(In the intersection, traffic-light is changing) Please hurry. /Please hurry up. /Please hurry across.
Please don't hesitate to ask anything.
Pease don't hesitate to ask us to stop, if you have something that you want to see.
(In the restaurant) Please, take your time. Please relax yourself. /Take your time.
Please wait here. I'll bring my car around.
(To the taxi driver) Keep the change. /Please keep the change.
(To the hotel man) Please tell me, if you get a call for me.
Let me explain about this. /Please let me explain about this.


(ガイドしている旅行者や会社でのお客さんに対し(これは「友達同士ではなく」という条件で聞いたものです))
どうぞ、お掛けください。 以下同じ
どうぞ、お掛けください。 以下同じ 
(車の中で)ここです。降りてください。/降りてください。車を駐車しますので。 
(交差点で信号機の変わり目に)急いでください。 同じ。 急いで渡ってください。
(レストランで)くつろいでください。 以下同じ
何でも聞いてください。
何か見たいものを見つけたら遠慮せずに止まるよう言ってください。
ここで待っていてください。車をその辺から持ってきますから。
(タクシードライバーに)おつりは取っておいてください。 以下同じ
(ホテルマンに)電話が私あてにあったら教えてください。
これについて説明させてください。 以下同じ

ネイティブの先生の話では、Pleaseはmagic wordで、言葉をnicer (やさしく)するので使わない手はない、との話でした。
また、「説明」を加えることもよいとのことで、 I need to park.やacross (渡って)、around (その辺)を付け加えてくれました。確かに言われてみれば、言われた方の理解度が増します。
丁寧というのは、言葉使いもありますが、相手への気配りが大事と感じました。
なお、Please sit down. より Please have a seat. の方が幾分丁寧な印象はある、とのことでした。(「幾分」のレベルだと、「話し方」の方も重要だとは思いますが。)

なお、このnicer理論からすると、命令の時もpleaseを付けてなんら構わないわけです。

Be quiet, please!

お静かに願います!

Watch your step, please!

足元に気を付けてください!

ここで丁寧について一点確認です。(当たり前と思ってる方はごめんなさいということで。)
日本語では、「です」を付けると丁寧になります。
例えば、友人間で「オレ料理が得意だ」を会社では「私は、料理が得意です。」としたり、友人間で「アイツの言うことはよくわかる」を会社では「彼のいうことは、よくわかります」と言ったり、話す相手によって我々は丁寧度を変えます。
一方、英語では、事実や意見を言うとき、相手によって丁寧さを変えるようなことは基本的にしません。これは、大きな日本語との違いですので、英語で話し出すときにそのことで躊躇する必要はないと思います。
なお、「相手にとって負担感の強いお願い」をするときは、could や would, mind を使ったお願いのしかたもよくテキストに載っていますので、これについてはいつか扱いたいと思います。

I'm good at cooking.

I can understand what he said well.

2014/11/16 17:59 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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