日本で一番シンプルな英語講座 2014年12月
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丁寧表現について

前回、丁寧表現として please の話をし、さらにお願い度の強いものの場合は could などもあるとの話をしました。
また、日本語は相手によって丁寧表現があるが、事実を話したり意見を求めたりするとき、基本的に相手によって言い方を変えたりしないというお話もしました。
併せて、市販のテキストでは、「○○と失礼にあたる」、「ネイティブは○○と言わない」的なものも少なくなく、学習者が混乱したり、委縮してしまう可能性にも触れました。
そこで、今回は実例を見ながら、そのあたりを確認していきたいと思います。

ここで、今回例文を考えるにあたり、「英語を話す人が日本で旅行するための表現集」で、全世界で売られているものからひろい、前回同様ネイティブの先生にチェックしてもらうという手法を取りました。
この表現集は、英語表現→日本語訳という構成であり、英語ネイティブ用のガイドブックなので、しかも世界で売られているメジャーものなので、ここで使われている英語表現は一般的と判断されると考えたものです。実際、ネイティブの先生もちょっと付け加えてくれた程度でした。

(Tourist you guide or Customer of your company)
Can you recommend a tour?


お勧めのツアーはありますか。

今回も、ガイドや会社でのお客さんに使う、一般表現として検討しています。上記は、旅行客がガイドに対してで、「推薦できますか」という婉曲表現。

Do you live here?

ここに住んでいるのですか。

同じく旅行客がガイドに対して聞くと思われるものとして。
このように、質問、事実、意見を言う場合などは、英語の場合「語感を丁寧にする」というようなことはなく、単刀直入です。
このような言い方は、実にシンプルなので通じる確率も高くなります。

I’d like to introduce you to …

あなたを… さんに紹介させてください。

would like は、like(したい)に would (できれば)を加えることで、「一歩下がった表現」ということで、丁寧表現となるもので、よく使われています。

Excuse me, what’s your name?

すみませんが、お名前は?

日本での丁寧表現だと「お」を付けることと、「は?」と語尾を言わない、ことがありますが、英語では丁寧表現はありません。

Could you help me cross the street safely?

横断歩道を安全にわたりたいのですが、手伝っていただけますか?

足が悪かったり、安全にわたる自信がない時の表現です。荷物などを持ってくれるかもしれません。
ここでは、頼むには普通でなく、相手に負担感を感じさせてしまうと思われるケースなので、could を使い、日本語であれば「いただけますか」「いただけないでしょうか」的に表現しています。
could も、would 同様「もしできれば」「可能であれば」という一歩下がった「仮定法の表現」で使われています。

Could you call a taxi for disabled people for me please?

身障者タクシーを呼んでいただけませんでしょうか?

ここでも、相手に負担感があると考えられるので、could が使われていますし、please をさらに加えて丁寧度を増しています。

Can I please have your business card?

名刺をいただけますか。

丁寧度の話はなかなか微妙です。日本語でも上の場合、「名刺をいただけませんか」「名刺をいただけないでしょうか」「名刺をいただけませんでしょうか」など、それぞれに微妙に丁寧度が違い、日本語学習者にその違いを述べることはなかなか難しいと思われます。
ただ、ここでは名刺を交換することはビジネスルールなので、could を使うのも大げさな感じがします。

Shall we go for a meal?

食事にいきませんか。

「食事に行きましょうか」でも同じですね。Shall we は、このように「誘い」の一般的な表現です。

What’s your occupation?

あなたの職業は何ですか。

occupation のほかに、 job や work も使えます。
相手の職業を聞くのは、状況によって適さない場合もあると思われ、その辺は日本語でも同じで、「聞いていいこと」「聞いて悪いこと」を日本語と英語で(日本人同士と日本人と外国人の間で)分けるのは、特に今後の国際社会の中であまりいいこととは言えないのではないでしょうか。(つまり、日本人同士で聞いていいことは、外国人に対してもどしどし聞くべき。)

Can you call a taxi for me?

タクシーを呼んでいただけますか。

Can I have a bag, please?

袋(買ったものを入れる紙やビニールのもの)、もらえますか。

Could you prepare a meal without pepper?

コショー抜きの料理をお願いできますか。

Do we need to take water with us?

水を持参した方がいいですか。

Will you marry me?

結婚してもらえますか。

will は、あまり「お願い」や「依頼」には使わないような感じがします。
ただ、結婚を申し込むときはこの表現が一般的なようで、映画などでも何度も耳にします。
この辺の「感覚」は、いつかネイティブに聞いてみたいものです。

I want to send a postcard to America.

アメリカにハガキを送りたいのですが。

want は、粗野であり would like を使うのが正しい、というような説明をしているテキストが結構ありますが、want は、会話の中でよく出てきます。ここも、郵便局に行って切手が欲しい、という時に何も一歩下がる必要はないような・・・

Can I try it on?  (Where can I try this on?)

これ、試着できますか。 (どこに行けば、試着ができますか。)

Would you like to go to a game?

ゲームに行きたいですか。

Could I have it wrapped please?

包装していただいてもいいですか。

What’s that?

あれは何ですか。

Where are the toilets?

トイレはどこですか。

toilet は使うな、bathroom, men's room, ladies room, restroom が正しい、というテキストも多いですが、toilet でオーケーのようです。
以前ボランティアで陸上競技の通訳をした時に、Where is the restroom? と聞かれて、(競技柄)休憩室を手持ちの地図で探していたら、自分で見つけて男子トイレに駆け込んだ選手がいましたが、エチケットというのも微妙な面があります。

最後に、繰り返しになりますが、ネイティブ向けの日本旅行用表現集(英語・日本語対訳)は、ネイティブが使う一般表現であり、特に英語を実生活で使って覚える機会の少ない我々には、ぜひお勧めです。

2014/12/01 12:27 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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